住宅リフォームの手順 3.墨出し

 

 
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 リフォーム編(旧コンテンツ)
 住宅の耐震

古い住宅はどこも傾いていたり水平ではない、そう思って下さい。
部屋の隅から隅で2センチ高さが違っていても普通はきづきません。
タンスなどの家具を置いた時に壁との隙間ができて初めて気づきます。
新築では当然水平、垂直に建物を造りますが、リフォームの場合どの程度許容するか、それで対応の仕方も変わってきます。
また、現在も不同沈下(場所によって基礎の沈下が違うこと)が続いていると思われる時は基礎の補強が必要です。これはプロに任せるしかないでしょうね。

まずは垂直と水平の出せる水平垂直レーザー墨出し器を購入されると良いでしょう。プロ用は精度が高いため10万弱出さないと買えませんが、精度の低いものならホームセンターなどで1万円以下で買えます。
誤差は1メートルで1ミリ程度出てしまいますが、部屋ごとで使うのであれば何とかなるでしょう。
もっと安価で正確なのは透明なビニルホースに水を入れて二人がかりで水平出し。ただし、ホースが折れていたり風の影響などで大きな誤差が出ることも(汗;

垂直もレーザーで出せますが、下げ振りと併用した方が安心でしょうね。

水平は床天と決めた高さから1メートル上で墨を打ちます。(FL+1000)
基準となる場所一カ所を決めて、それと水平な高さをレーザーなどで建物全体に出していきます。和室など柱が隠れない場所は除き、それらの測定点を墨坪で墨を打って建物中に水平線を出します。

垂直は、建具周りや部屋の隅などで、ある程度横に逃げて垂直の墨を出します。それを基準に建具枠や壁などを垂直に取り付けます。

古い家は建物の直角がずれていることも多いです。部屋の対角距離を計ると数センチ違うこともあります。部屋が四角形でなく、菱形になっている。それも覚悟して下さい。
仕上げ材(フロアーや天井)の取付で、どこのラインに合わせればきれいにできるか考えなければいけません。

可能なら、建物全体の通り心、それと直交するラインも出しておくべきでしょうね。
後述する2重貼り(下地合板+フロアー)の床施工をするとこれらの作業はしやすいです。

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大工のとうちゃん
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更新日 : 2007/12/07