住宅リフォームの手順 4.間仕切り、構造補強
サイトトップ
はじめに
1.工事の流れ
2.解体
3.墨出し
4.間仕切り、構造補強
5.外装建具
6.外装工事
7.内装下地工事
8.設備工事
9.仕上げ
10.設備仕上げ
11.外構工事
リフォーム編(旧コンテンツ)
住宅の耐震
間仕切りを新設する場合、壁の上下がどうなっているか、そこに注意が必要です。新たに設ける場合、多分下には土台は無いと思います。
上には梁があるかも知れません。耐震強度を考慮するなら下部は基礎を新たに設けて、土台をしいてそこに柱を立てるべきです。つまり、土台と柱、梁で囲まれた4角形を作り、そこにスジカイ入れることで耐力壁を作ります。
柱や梁をいくら大きく太くしても、縦方向の力に対して強くなるだけで地震や台風の横方向にかかる力には無力です。そこで耐力壁をバランスよく配置して、横方向の力への耐力を確保します。
スジカイの上下端は隙間の無いようきっちり切断して、スジカイ金物で固定します。柱と梁、土台などの横架材の取付(仕口)は本来は短ほぞで良いのですが、後から増設する壁ではせいぜい上か下のどちらかしか作れないでしょうね。短尺金物や羽子板ボルトで確実に強度を持たせます。
参考図1
さらに、土台から梁、胴差しなどの横架材まで構造用合板を取り付ける
ことによって強度を出します。釘はN50を150ミリ以下のピッチで打ちます。
(スクリュー釘やビスでは不可です。)
少し想像して下さい。割り箸を糸で結びつけて四角形を作ります。
押せば変形しますよね。対角線にもう一本結んだら丈夫になりますよね。
さらにその反対方向にもう一本入れればもっと強くなります。
対角線上の割り箸の代わりに全面に紙を貼っても丈夫くなります。
両方を併用すれば完璧ですね。
もし、柱を抜く必要がある場合は注意して下さい。
耐力壁に関わる柱(スジカイの付いた柱)ではないか、
直上に梁や胴差しの継ぎ手はないか
(これをむやみに取り除くと崩壊の危険もあり)
とにかく専門的知識がないと非常に危険な行為です。
また、取り除いた後、横架材の補強のため、既存梁の下にもう一本梁を
入れて補強する必要が出ることもあります。
また、古い家ではコーナー部分に入れる火打ち梁が不足していることも
多いです。これは、地震の時に2階床の変形を防止するために重要な
パーツです。金物製でよいので、可能な限り追加するべきでしょうね。
その他の方法として、2階梁、胴差しに直接構造用合板を取り付ける
補強が考えられます。24ミリ以上の構造用合板を直接打ち付けること
によって強度は大きく上がります。その上に仕上げ用のフロアー材を
貼ればOKです。
小屋組の補強のため、小屋スジカイの有無もチェックしなければ
いけません。無ければこれも追加した方が良いでしょう。
基礎の補強は専門家しかできませんが、図のような方法があります。