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2009-12-06 Sun
さて、新築の依頼を普通どこにするでしょう?
大手ハウスメーカーしか眼中にない人が多くなっています。
ちょっと考えてる人は地元の工務店。こだわりのある人は設計事務所からのアプローチでしょうか?
でも、少し前までは「大工さん」に頼む人も多かったです。
「大工さん」に依頼する人が極端に減ってしまった理由いろいろあると思います。以下にまとめてみました。
1.建築工事の複雑化
正直最近は法規面でも施工面でもややこしくて困ります。また、お施主様の多様な要望に応えるためにも勉強すべき事はたくさんあります。
そして、度重なる法規の改悪で零細企業では続けるのが困難になっていますね。政治献金をする大きな会社に有利になるような取り計らい?
職人一筋現場で頑張ることが仕事と考えていた人たちはついて行けず、大手の下請けになってしまう。「自分でやるより気軽でいいや」そんな声をよく聞きました。
2.大工の高齢化
親の後を継いで大工になる人も減り増した。実際私も息子に後を継がせる気はありません。収入安定しないし、賃金安いですからね。
3.悪徳業者の蔓延
詐欺的行為の悪徳リフォーム業者の話題がテレビとかで話題になりますよね。仕事を頼む方は新築、リフォームを問わず小さな会社は心配でならない。
割高と知りつつ発注はある程度名の通った会社に・・・となってしまいます。
今の時代「大工さん」に新築を依頼するのが至難の業となってしまいました。
まずは信頼できる設計事務所と施工業者(大工さん、工務店)を探すのが第一歩と思います。数多く当たっていろいろ聞いてみるのがよいでしょうね。
設計事務所と施工業者の癒着のリスクを避けるためそれぞれ別途で探すのがよいです。設計事務所紹介の工務店や、工務店紹介の設計事務所ではどうしてもなれ合いがありますからね。まあ、その組み合わせによって最良の物ができる場合もあるから一概に否定できないけど。
by 大工のとうちゃん
現場::新築編 : 17:00 : comments (x)