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三平方の定理(さんへいほうのていり)は皆さん学校で習ったと思います。
直角三角形の斜辺の長さを c とし、その他の辺の長さを a, b とした時
aの2乗+bの2乗=cの2乗 こんなやつです。

建築現場ではこれ使う機会あるんです。
特に使われるのが基礎工事で建物の直角を出す時
各辺が3メートル、4メートル、5メートルの三角形で直角出せるんです。

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建築 : 00:02 : comments (x)
耐力壁の釘

建築現場の困った人たち に書いた記事の転載です。
親しい方から頂いた情報です。

ある住宅のモデルを見に行った時の話です。その建物は内装仕上げをせず、構造用合板をそのまま見せている建物でした。今まで何人かにそのような仕上げ?をした話を聞いたことがあるので構造用合板を見せることには何ら抵抗はありませんでした。

でも、それを設計した人が自慢げに言ったんです。

「ウチは構造用合板を止めるのにステンレス釘を使っている」と・・・

それを聞いた私?????

確かにステンレス釘は錆びないし、スクリュー釘だったら抜けにくいような気がします。でも、内装用のステンレス釘ではダメなんです。
7.5ミリ以上の構造用合板を柱や梁に直接張った場合、耐力壁として構造強度を計算する壁量は片面で2.5倍両面では5.0倍として計算できます。もちろんこれは取付方法などいろいろ決まりがあります。例えば柱の上下は規定の金物を取り付けないといけません。そして、釘はN50または CN50を150ミリ間隔となっています。
N50は鉄丸くぎです。CN50は2×4などに使われる普通よりも少し太い釘です。これらの釘と内装用のステンレス釘と比べた場合、まず太さが違います。耐力壁の釘は引き抜きの力はもちろん掛かりますが、地震などの場合まず横にずれるせん断力が掛かります。規定より細い釘であればまず、そこで釘が切れてしまいます。
さらに頭の大きさも内装用のステンレス釘は小さいので、引き抜きの力が掛かった場合、釘が残っったまま穴が空いて板がめくれてしまいます。
また、ビスなども内装用のコーススレッドなどはビス自体の強度がないので認められません。

規定の釘が打ってない場合、実際の強度は別として法律上耐力壁と認められないか、良くて木ずりなどを打った壁として片面で0.5倍両面で1.0倍の壁倍率しかありません。

ステンレス釘を自慢していたあの人の建てた家、地震や台風に耐えられるでしょうか?人ごとながら心配です。

参考資料

建築 : 01:21 : comments (x)
■ 多次元空間

じつは、某番組関係の工事中、その細かな様子を友人知人に読んでもらおうと
書き綴った日記があります。
ちょっとしたきっかけで久しぶりに読んでみて、ご覧のみなさんにも伝えたい
記述があったので、一部編集して転載します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今日現場で残業しながらAD君と話した内容から話題を取り出してみましょう。
いろいろな話の繋がりからAD君が「建築は立体だから3次元」と言った。
別にツッコミ入れるつもりじゃなかったけど、自分の持論をぶつけてみた。
「建築は4次元だよ!」ADくんけげんそうに「4次元?」私は答えた
「建築を考える時は時間軸が入ってくるからね。時間についても考えなき
ゃ。」なるほどと、納得した様子でした。

実際、いろいろ考えるには、朝昼晩の変化、四季の日差しや風、建物の経
年変化など、時間的要素も考慮しなければならない。
更に、そこに住む人の生活が係わってくると時間的要素もいろいろな方向
性を持ってくる。居住者の老化や家族の増減など、時間軸に対してもいろい
ろな方向性が出てくるわけである。5次元6次元の多次元空間を創造出来
る能力が必要だと思っている。
そして、建築によりある程度時間軸のコントロールは可能だと思っている。
居住者を健康で幸福な未来へと導いてあげる事が
出来ればそれが最高の建築だと考えている。もちろんそれはたやすい事で
はないが、目指す方向としては間違っていないと思う。

「多次元空間の創造者」として番組で採用してくれないかなあ(笑)

特に住宅建築は御施主様の未来を創造する責任の重い仕事と自負している。
だから、自分に対する世間からの評価のみが気になる奴らは気にくわない
のである。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なんか、見栄を張った自分らしくない文章だなあ・・・。
でも間違ってないと今でも思ってます。


建築 : 20:40 : comments (2)
材木店の初市

1月6日に今後取引する予定の材木店が主催する初市に行ってきました。
今まで取引していた材木店は後継者がいない事もあり、2006年限りで閉店しました。
主な顧客が個人経営の大工さんであった事もあり売り上げが激減していた事も
あるでしょうね。

さて、せっかく売り出しなので少々買い物をしてきました。
まず、この後工事を始める現場で使う柱を買いました。集成柱を利用する予定でしたが、
節が多くてのた(四角い柱に丸い部分がでているところ)の多いものであれば集成柱より
かなりお値打ちです。もちろん国産桧です。
どうせ壁を貼って隠れてしまうので見た目が悪くても構いません。
それより桧の無垢材で耐久性や強度に規定した方がよさそうです。
45本1セットなのでかなり在庫ができそうだけど(汗;

それと、B級のフロアー材。
精度自体は問題なく、仕上がりに若干の色むらとたまに小さな傷がある程度との事。
低価格でとの要望のお客様が多いので、了解を得た上で使用する予定です。
このような材料は相場の半額で仕入れる事ができます。
ただし、ある程度まとめて買わないといけませんけどね。
例によってその大半はホームセンターで販売されるとの事です。


建築 : 21:19 : comments (0)
ホームセンター向けの材料

先日材木店で聞いた話です。

その材木店にメーカーからフロアー材の安いのがあるけどどうします?
と聞かれたそうです。

どうして安いのかというと、フロアー材等の材料は工場でほぼ全自動で
機械が作るわけですが、どうしても調整が狂ってきます。
機械が不調の時に出来上がった材料は精度が悪くいくらうまく施工しても
継ぎ手に隙間が出来てしまうそうです。
普通それらの材料はホームセンターなどに卸され、格安で販売されます。
ちゃんとしたメーカー品が安く売られているのはそんなからくりがあるんです。
そういったホームセンター向けの材料を仕入れないかと聞かれたわけです。

で、その材木店は大工からのクレームがあってはいけないので
入荷をお断りしたそうです。

単純に価格だけで比べてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれます。


建築 : 22:42 : comments (0)
どんぶり勘定

最近読ませてもらっているブログ「daiku再び」があります。
現職の大工さんがしっかりした文章で大工の仕事について書いてます。
あの文章表現力には大工のとうちゃん脱帽です。

その中からちょっと気になったというか、共感したキーワードについて書いてみます。

「どんぶり勘定」要するに経理が大雑把な事なんですが、
大工をはじめとする職人にはまだまだ多いです。
私の父(大工のじいちゃん?)もドンブリでした。
住宅の見積書などでも、サッシ一式とか水道工事一式とか書いた
紙一枚で商売やってました(笑)

私が家の仕事をするようになり、そのうち見積も任されるようになった頃には、
きっちりした見積書じゃないと商売できないと思い。
細かな見積書を書くようになりました。

材料や器具のメーカー、型番までちゃんと書き込み、契約前には
お施主様に説明して・・・それが当たり前と信じてました。
変更や追加があったとき納得してもらうにもしっかりした見積書がないとね。

このところある中堅工務店の下請けでリフォームをしています。
諸事情でその工事の見積書の一部を見たのですが・・・。

「どんぶり」じゃん!

たとえば天井の張り替え、平米数と平米あたりの単価だけで
どんな材料でどんな工法なのか明記してない!
たとえば「プラスターボード9.5ミリ スクリュー釘ち」とか書いてないと
どのようにも受け取れるわけです。
これでは解釈の違いでトラブッても不思議じゃない。
大工だって何を使ったらよいか困ります。

上記の工務店だけでなくちょっと前に行った店舗の改装も似たようなモノでした。
しっかりした図面や仕様書なんて無かった。見積もきっとドンブリでしょう(笑)


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建築 : 22:36 : comments (4)
お茶出しは必要?

時々見かける質問で、
工事中、大工をはじめとする職人さんなどにお茶菓子を出す必要が
あるかどうか?みなさん悩むみたいですね。

ほとんどの場合は「どちらでも良い、自分の気持ち次第」
といった答えが返ってきます。
私の場合ももし聞かれたら「別になくても構いませんよ」
と答えています。

どうしてこのような風習があるのでしょう?
そのことについて少し考えてみたいと思います。


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建築 : 20:29 : comments (2)
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