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2007-09-30 Sun
間仕切りを新設する場合、壁の上下がどうなっているか、そこに注意が
必要です。新たに設ける場合、多分下には土台は無いと思います。
上には梁があるかも知れません。耐震強度を考慮するなら下部は基礎を
新たに設けて、土台をしいてそこに柱を立てるべきです。
つまり、土台と柱、梁で囲まれた4角形を作り、そこにスジカイ入れる
ことで耐力壁を作ります。
柱や梁をいくら大きく太くしても、縦方向の力に対して強くなるだけで
地震や台風の横方向にかかる力には無力です。そこで耐力壁をバランス
よく配置して、横方向の力への耐力を確保します。
スジカイの上下端は隙間の無いようきっちり切断して、スジカイ金物で
固定します。柱と梁、土台などの横架材の取付(仕口)は本来は短ほぞで
良いのですが、後から増設する壁ではせいぜい上か下のどちらかしか
作れないでしょうね。短尺金物や羽子板ボルトで確実に強度を持たせます。
参考図
![](./pic/kabe.gif)
さらに、土台から梁、胴差しなどの横架材まで構造用合板を取り付ける
ことによって強度を出します。釘はN50を150ミリ以下のピッチで打ちます。
(スクリュー釘やビスでは不可です。)
少し想像して下さい。割り箸を糸で結びつけて四角形を作ります。
押せば変形しますよね。対角線にもう一本結んだら上部になりますよね。
さらにその反対方向にもう一本入れればもっと強くなります。
対角線上の割り箸の代わりに全面に紙を貼っても丈夫くなります。
両方を併用すれば完璧ですね。
もし、柱を抜く必要がある場合は注意して下さい。
耐力壁に関わる柱(スジカイの付いた柱)ではないか、
直上に梁や胴差しの継ぎ手はないか
(これをむやみに取り除くと崩壊の危険もあり)
とにかく専門的知識がないと非常に危険な行為です。
また、取り除いた後、横架材の補強のため、既存梁の下にもう一本梁を
入れて補強する必要が出ることもあります。
また、古い家ではコーナー部分に入れる火打ち梁が不足していることも
多いです。これは、地震の時に2階床の変形を防止するために重要な
パーツです。金物製でよいので、可能な限り追加するべきでしょうね。
その他の方法として、2階梁、胴差しに直接構造用合板を取り付ける
補強が考えられます。24ミリ以上の構造用合板を直接打ち付けること
によって強度は大きく上がります。その上に仕上げ用のフロアー材を
貼ればOKです。
小屋組の補強のため、小屋スジカイの有無もチェックしなければ
いけません。無ければこれも追加した方が良いでしょう。
基礎の補強は専門家しかできませんが、下図のような方法があります。
![](./pic/kiso.gif)
by 大工のとうちゃん
現場:: リフォーム手順 : 11:02 : comments (0)
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